伝説の教師
先日、たまたま通りかかった母校。それで思い出した。
私が学生だった頃はまだ体罰が問題になっていなかった時代で、“体罰”なんて言葉も知らなかったくらいだ。殴られたり蹴られたりなんて日常的な事であった。
パーやグーだけではなく、でかいコンパスや三角定規。教科書、カバン、ナップサック、筆箱。手元にあるものは全て凶器と化す!
理由も今思えば、そんなに大した事ではない。
笑ってたって事でバスケットボールを顔面にぶつけられ、髪が長いからとハサミで切られたり、授業中あくびしたって事で腕立て100回。声が小さいと前蹴り。
宿題がやってないと教科書を破かれ窓から捨てられた事もあったな。
今では問題になりそうな事も、全く気にしてなかったし、今では笑い話ってやつだ。
そんな中、常にポケットに手を入れている教師がいた。ポケットから手を出した所を見た事がない。ポケットから手が出た瞬間、顔は横を向く為だ!
そう!その教師は殴る時だけポケットから手を出すのだ!しかし早すぎて見えないのだ!
こんな事もあった。廊下を歩いていると突然ドォ〜ンと背中を蹴られ、ビックリして振り向くと「ポケットに手をいれて歩くな!」と言いながらポケットに手を入れて去っていく。
そんなぁぁ。